江川店長のこだわりとは
お客様が求めてていることに誰よりも気づきたい。
人と人とが寄り添う人間味を、そして笑顔を提供してあげられる飲食店を目指します。
江川 冬馬
専門学校卒業後、飲食業界へ参入。
イタリアン、肉店と10年の修行を経て独立し、【株式会社 縁】の代表取締役となる。
現在も「高円寺・魚一」の店長を兼任、第一線で活躍中。
今のお店に勤めたきっかけを教えてください。
このお店にお客として来たんですけど、そとのき凄いアットホームな居酒屋さんだなって感動したんですよ!お客様との距離が近くて、あまり他にはないなって!
若いときってチェーン店に行く事がどうしても多いので、そういう人との距離感って無くて。
その時は他の飲食店で働いていたんですけど、ちょっと堅い所だったっていうこともあるんですよ。店員さんとお客様が本当に笑顔で会話してるって凄いなって!
ある種、僕の理想だったんですよね。
お店の接客に感動したということですが、具体的にはどんな事でしたか?
お客様と喋れることが凄い楽しかったですね!毎日誰かと友達になれる感覚というか。毎日ココに居続けたいって思えたというか。
笑顔にしたり、させられたときって凄いエネルギーが出てるわけじゃないですか?
逆に僕が元気を頂いているぐらいで、そこにはやっぱりお返しをしたいんですよ!
お客様が求めることに気づいて、笑顔になって頂けたときは本当に嬉しいですね!
笑顔での接客という事へ、強い気持ちが伝わってきますが、どういう想い入れからなのでしょうか?
修業期間のときにレストランで働いていた時期があって。
格式ばったというか、古風な昔ながらの感じのお店だったんです。
空気感がもうバチバチなんですよ、職人さんとか「俺はこういうもんだ!」「職人とはこうだ!」って。
いつも怒ってるというか、鍋が飛んでくるようなところっていうか…。今の時代に合ってないなって思ったんです。
ホール知らない人間はキッチンなんてわからないだろ!的な。苦笑
当時の僕には「大人たち」ってカテゴリだったんですけど、自分ばっかり押し付けて周りに全然気が使えてないなって。そんなんで料理なんて出せるのかよ?って。
どう考えても不条理だなっていうことを押し付けてくる環境が嫌だったんですよね。
近所に大学があって、アルバイトの子がそこから来てくれてたんですが、大人たちと温度差が凄くてすぐ辞めてっちゃうんですよね。僕は社員だったんですけど、その子たちに暗い顔させるのが嫌だったんですよ。僕が暗い顔してたらこの子達も暗くなっちゃうなって。
だから笑顔で居続けたいなって思ったんです。
他のお店でもそういうことがあって、大人たちの事情で笑顔が消えていくのは嫌だなってずっと思ってました。
過去に辛い経験をされたからなんですね。
その経験があって今があると思うのですが、反映させているプロとしてのポリシーはありますか?
笑顔と元気さは負けないですね!あとは接客です!
人それぞれにあった温度感で接するというか…。
近づかれるのが嫌な人もいるわけで、押しつけがましくはいかないですね。
何を求めているのかその人の癖に対して提供したいという気持ちがありますね。
誰よりもそれに気づきたいし、誰よりも気づいていたいです。
気づけなかったときは本当に悔しい気持ちになりますし…。
結局のところ、人間味が大事で、その中でお客様が欲している物を提供したいなって。
それが僕の中にあるプロだと思っています!
料理にしても絶対変なものは出したくないですね。
自分で目利きして仕入れる事から始まって、業者さんに任せっきりであぐらをかいたりは嫌だなって。必ず自分の目で見るんです。
雑だなとか、食べ物じゃなくても、この人ちょっと嫌だなって思われたらおしまいだと思ってます。
クレームが出たとしても、相手の事がわかっていないと対応って出来ないと思うんですよ。
なので、気づけなくてスイマセン、勉強させて頂いて有難うございます!
って本気で向上させていきます!って本心で思ってますね。
そのポジティブな姿勢は、どんなところから養われたと思いますか?
そうですね…、うち家庭環境が結構悪いんですよ。ズタボロなんです。けっこう激しいんですよ。苦笑
なので、そういうところから卑屈やネガティブは何も生まないなって。
社員やスタッフの皆に対しても、笑顔でいますね!
ネガティブな人についていこうって思う人はあんまりいないんじゃないかなって思うので。
自分が嫌だなって思っても絶対に表には出さないですね。
彼らにも、一回元気な姿勢、試してみてよ!って。合わないなら合わないであると思うけど、ダメでもいいからとりあえず一回やってみてくれよって、そう教えてますね!
ただ押しつけないです、その人の育った環境とかもあるんで。適材適所もあるので、
全力でやってダメだったらそれでいいと思うんです。
僕も料理がそんなにできるほうではなくて、一貫して人とのつながり、笑顔、お客様を喜ばせるという演出でも戦えるんだよって。
コンクールとかに出る職人さんは、それはそれで戦えると思いますからね。
色々な方向性があっていいと思うんです、僕にはそれが笑顔と人間味だったんです。
だからうちに勤めに来てくれた人には、本当に楽しくいてほしいですね!
波乱万丈な境遇があったからこそなんですね。お店に貼ってある求人も、金髪、ピアスALL OKと書いてありますが、やはりご自分の経験からですか?
やんちゃしてる人って、それだけ熱かったり、仕事に対して悔しがると思うんですよね。
自分の色を大切にしてほしくて、だから目立ってていいんですよ!
僕の笑顔論に通じるところがあると思うんですよ、持論ですけどね(笑)
僕も昔から、独立願望はあって、なんでもいいから自分で何かしたいなーって思ってた部分もあって、自分で見せるポジティブな姿でそういう子たちも楽しんで働いて欲しいなって思ってるんです。
ご自分の感じた憤りが裏にあったからこその今があると。
独立された会社名にもそういった想いが見て取れると思うのですがどうでしょうか?
うちの会社名ですけど、やっぱり人と人との縁っていう意味で「縁」ってしたんです。
この会社と付き合ってるとすごくエネルギッシュだなって、色々な出会いの中、みながハッピーになればいいなって名付けたんですよ。
僕が辛かったときも出会いの中で、みんなに助けられてきたこともありますし。
※思い出の寄せ書き
僕が飲食を始めた理由もそこにあって、一番レスポンスが早い業態だなと思うんです。
例えば洋服とかは購入してワクワクして帰って、そこから実際着てみてって時間差があると思うんです。
僕たちがやってる商売っていうのは、注文、すぐ出す、そこで反応が見れる。
美味しいか美味しくないか、居心地がいいか悪いか、すぐわかるんです。
ダメなときでもすぐ返ってきますし。
そのレスポンスの早さがあるからこそ、その場面、場面で、人と人との縁を大事にしながら
お客さんにすごくハッピーになってもらう。そんな会社にしたいという意味を込めてます。
このお店を介して、みんなが笑顔になることで街自体もハッピーにしたい、僕を介して喜んでくれる人が一人でも多く増えればいいなって毎日思ってますね。
苦労の先にある自由を感じて欲しい、という強い信念が伝わってきました。
張りつめている気持ちだと思いますが、休日などは気持ちの切り替えなどしていますか?
けっこうお酒飲んでますね!一人でも飲みますし、なるべく人と会うようにしてます!
休みの日でも生まれることって絶対あるなって、常に色々な人の感情や世界観に気づいていたくて。
だから色んな人と会うようにしてます!もう趣味なんでしょうね(笑)